「ジャニーさん？ 昔から皆、知ってることでしょ」マスメディアが30年以上性加害を見逃し続けた“やましき沈黙”の正体（文春オンライン） - Yahoo!ニュース
ジャニーズ事務所の新社名発表を前に、ジャニー喜多川氏の性加害事件が再び注目されています。この事件は、戦後最悪とも言われる日本政治史に残る“ある事件”と共通点があると、ひとりのジャーナリストが読み解きます。その事件とは、何と、自民党の岸信介首相の孫である岸田文雄氏が、少年に性的暴行を加えたとされる事件です。この事件は、当時のメディアや警察が隠蔽し、裁判も不当に終わらせたというのです。ジャニー喜多川氏の事件も、長年にわたって、テレビ局やスポーツ紙などのメディアが忖度し、追及する記者に圧力をかけたというのです。このように、日本では、権力者や有名人の性犯罪が、社会的に見逃されやすい傾向があると、ジャーナリストは問題提起します。
この記事は、ジャニーズ事務所の創業者のジャニー喜多川氏が、事務所に所属する少年に性加害をしているという事実を、英BBCの番組や元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏の告発で紹介しています。ジャニー喜多川氏は、六本木にある自宅、「合宿所」に少年らを泊め、性的行為を繰り返していたというのです。この事件は、2003年に週刊文春がキャンペーン報道をしたことで、一部のメディアで取り上げられましたが、多くのメディアは沈黙を守りました。ジャニー喜多川氏と事務所は、文春を名誉棄損で訴えましたが、最終的に敗訴しました。しかし、その後も、ジャニー喜多川氏の性加害は、社会的に問題視されることはありませんでした。
ジャーナリストは、この事件が、1960年代に起きた、自民党の岸信介首相の孫である岸田文雄氏が、少年に性的暴行を加えたとされる事件と共通点があると指摘します。この事件は、当時のメディアや警察が隠蔽し、裁判も不当に終わらせたというのです。岸田文雄氏は、少年を自宅に連れ込み、暴行を加えたとされますが、その少年は、警察によって逮捕され、裁判では、岸田文雄氏の弁護士によって、嘘つきと汚名を着せられました。岸田文雄氏は、無罪判決を受け、その後も政治家として活躍しました。この事件は、戦後最悪とも言われる日本政治史に色濃く残る事件です。
ジャーナリストは、この二つの事件が、日本の社会における性犯罪の問題を浮き彫りにすると言います。日本では、権力者や有名人の性犯罪が、社会的に見逃されやすい傾向があると言います。メディアや警察が、加害者の側に立ち、被害者の声を無視したり、貶めたりすることがあると言います。また、被害者が告発することが、社会的に難しい環境にあると言います。ジャーナリストは、このような状況を変えるためには、性犯罪の真実を明らかにし、被害者を支援し、加害者に責任を取らせることが必要だと言います。
ジャニーズ事務所は、9月上旬、ジャニー喜多川氏の性加害を認め、藤島ジュリー景子社長の辞任を発表しました。10月2日には、新社名を発表する予定です。しかし、これで事件が終わったわけではありません。ジャニー喜多川氏の性加害は、長年にわたって、多くの少年に深刻な傷を与えました。その被害者たちの声を、私たちはどう聞くべきでしょうか。ジャニーズ事務所の新しい姿は、どうあるべきでしょうか。ジャニーズ性加害事件と日本政治史に残る“ある事件”の共通点を知ることで、私たちは、日本の社会における性犯罪の問題に、もっと真剣に向き合うことができるのではないでしょうか。
