イノッチのタレント性が爆発…ジャニーズ性加害問題、2度目の会見から透けて見えた「事務所の老獪さ」（文春オンライン） - Yahoo!ニュース
ジャニーズ事務所が10月2日に行った会見は、性加害被害者への補償や新会社の統治などについて不透明なまま終わった。会見では、井ノ原快彦が穏やかな態度で記者たちに呼びかけ、一部のメディアから好意的に評価された。しかし、ジャニーズ事務所とメディアの関係は、長年にわたる蜜月と糾弾の狭間で揺れており、タレントたちもその影響を受けている。
ジャニーズ事務所は、日本の芸能界を牛耳る巨大な存在だ。その創業者であるジャニー喜多川氏が昨年亡くなってからも、その影響力は衰えていない。しかし、その裏では、ジャニー氏が若い男性タレントに対して性的な暴行や虐待を行っていたという暴露本が出版されたり、元タレントが訴訟を起こしたりという問題が噴出している。
これらの問題に対して、ジャニーズ事務所は10月2日に会見を開き、被害者への補償や新会社の設立などを発表した。しかし、その内容は曖昧で具体性に欠けており、多くの疑問を残した。例えば、補償金の原資はどこから出すのか? 新会社の株主や役員は誰なのか? 既存のタレントやスタッフはどうなるのか? などである。これらの質問に対して、ジャニーズ事務所は明確な回答をしなかった。
会見では、井ノ原快彦が副社長として登場した。井ノ原は、「V6」や「24時間テレビ」などで人気を博しており、穏やかで誠実なイメージがある。会見では、記者たちがルールを無視して質問し合ったり怒鳴り合ったりする中で、井ノ原は冷静に対応し、「子供たちも見ている」「ルールを守る大人たちの姿を見せたい」と呼びかけた。この様子は生放送されており、一部のメディアや視聴者からは井ノ原の存在感やリーダーシップを称賛する声が上がった。
しかし、ジャニーズ事務所とメディアの関係は、そんなに単純ではない。ジャニーズ事務所は、タレントの独占契約や情報操作などで、メディアに対して圧力をかけてきたという批判がある。一方で、メディアも、ジャニーズ事務所のタレントを利用して視聴率や売り上げを稼いだり、スキャンダルや内紛を報じて炎上させたりという関係にある。つまり、ジャニーズ事務所とメディアは、長年にわたって蜜月と糾弾の狭間で揺れてきたのだ。
その影響を受けているのが、タレントたちである。ジャニーズ事務所のタレントは、多くのファンや支持者を持っており、様々な番組やイベントに出演している。しかし、同時に、ジャニー氏の性加害や事務所の不祥事に巻き込まれたり、メディアの批判やバッシングにさらされたりするリスクも抱えている。タレントたちは、自分たちの立場や活動についてどう考えているのだろうか。会見では、井ノ原以外のタレントは一切登場しなかったが、彼らはどういう思いで見ていたのだろうか。
ジャニーズ事務所は、日本の芸能界における巨大な存在であり続けるだろう。しかし、その存在は、社会やメディアとの関係によって変化していくこともあるだろう。タレントたちは、その変化に対応していく必要があるだろう。そのとき、彼らはどんな姿を見せるのだろうか。私は、彼らが自分たちの信念や個性を持って、芸能界に貢献していくことを期待している。
